This is Me.

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わたしは、今、家がない。



ママが亡くなって、



ふたりで暮らしてたから、


家の始末をぜんぶしないといけなかった。








それで、家も家財道具もぜんぶ捨てた。








だから、今、



荷物もトランクしかない。












仕事もないし、恋人もいない。








未来の保証だってないし、



来週いるところだって分からない。















今のわたしに、



世間的に誇れるものなんて、



なにもない。










だけど、



わたしは、



今のわたしに、誇りを持っている。










「みんな」の言うことよりも、



「わたし」を信じ続けてくれた「わたし」に。













それを選ぶのが、



大変なときも、



苦しいときも、


泣いたときも、



たくさんあったけど、



それでも「わたし」の言うことを



聞いてくれた「わたし」に。
















みんないろいろ悩むけど、



結局は、



「みんな」より「わたし」を信じるのか、



「わたし」より「みんな」を信じるのか、



なんだよね。









今まで、



身体まかせに旅をしてみたりとか、



言葉を使うのをやめてみたりとか、



そのあと気分が沈んで、



長いこと寝てみたりとか、



いろいろしてきたけれど、



そのわたしが、今、言えることは、










心のままに、生きたって、



命はいつも、



生きるほうへ向かっているということ。
















だけど、



もし、



「わたし」を信じて、



「みんな」より「わたし」だけを信じて、



「みんな」が言うところの、



「大失敗」な人生になったとしたって、



「わたし」を信じた結果の「失敗」なら、



いいじゃない。














そんな「失敗」なら、



何度でもする価値がある。
















家がないのは、


どこにでも暮らせるということ。










物がないのは、


縛られるものがなにもないということ。










夢がないのは、


これから、なんでも描けるということ。










未来が見えないのは、 


まだ知らない世界が、たくさんあるということ。

















ねえ、



世界で一番大切なのは、



「じぶん」だよ。












ねえ、



世界で一番大切にしなきゃいけないのは、



「みんな」でも、



ほかの大切な誰でもない、














「じぶん」の気持ちだよ。