善意なんてない。
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これは、井戸を作る過程で感じたこと。
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わたしは、自分の衝動や、
直感に従うことに興味があるだけで、
善いことをしたい訳でも、
人のためになることをしたい訳でもない。
こういうことをすると、
善いことをしてますね、
素晴らしいですねって、言われるけど、
それ、よく考えて言ってる?って、いつも思う。
井戸を作ること、それは、人の生活を便利にすると思う。
でも、日本を見ていたら、分かるように、
便利になることと、幸せになることは関係がない。
井戸を作れば、ほかにも、
いろいろな利点があるのかもしれない。
だけど、それだって、
長い目で見たら、
本当に、その人たちのためになるかどうかなんて、分からない。
だから、結局、
世間で「善い」とされていることも、
自分がしたいからする、ってだけなんだと思う。
昔から、
善い、悪いって言葉が嫌いだ。
そんなこと、人の数ほど違いがあるし、
誰かにとっての、善いことは、
誰かにとっての、悪いことだから。
そもそも、
助けなければいけない、人や状況も、
救わなければいけない、人や世界も、
善いことも、悪いことも、
そんなもの、
ない。
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