それは「問題」じゃない。
☆
子供のころ、大人はいろんなことを問題にすると思っていた。
少子化問題とか、地球温暖化、
このままいくと人類が滅亡するとか。
そして、子供のころの私は、
いろんなことを「問題」にする、
大人に、腹を立てていた。
「それのなにが問題なの?」
って思っていたから。
私は、もうあの頃みたいな、
子供じゃないけど、
もし、地球が滅亡したとして、
それはそれでいいんじゃないかと思う。
だって、それでも自然の中で、
調和がとれていると思うから。
魚が死んだら、
それを食べる魚がいるし、
惑星が爆発したら、
その星くずで、新しい星ができたりする。
自然はときどき、
生態とかのバランスを崩すことがあるけど、
それだって、長い目で見たら、またちゃんと整う。
世界には、不調和に見えることが、たくさんある。
でも、それも、川で死ぬ魚や、
どこがで爆発した惑星と同じように、
自然の循環の中で起きていると思う。
調和の中に不調和があるし、
不調和の中に調和がある。
つまり、なにが言いたいのかというと、
バランスが崩れること、
それもバランスの一部だということ。
そして、それも自然の一部だということ。
人は、調和を取ろうとする。
だけど、心配なんかしなくても、
調和なんて、もうとっくに取れてる。
今、ここで。
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