エジプト日記☆
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↑ 王家の谷ってところで撮った写真。
なんかこの写真、いつもの2倍くらい脚長く見える!!
心霊現象的な!?笑
多分この場所、パワースポットならぬ、スタイルアップスポットなので、
王家の谷に行った際は、みんな試してみて!笑
それで今回は、エジプトで、思い出に残ったこと、印象に残ったことをシェア。
これは、アシュリンのエジプト出張が終わり、彼がイギリスに帰国したあとの話。
(↑の続きの話、まだ書けてない!書く気が湧いたときに書くね!)
彼が帰国したあとも、私はエジプトに来たからには、
行きたいところが色々あったので、1人でエジプトを見て回ることにした。
これは、その時のお話。
☆
第0話 はじめに・帰国後の日記
エジプトは世界3代ウザい国と言われていて、
エジプトを訪れた人のブログ記事を読むと、
エジプト人には気をつけろとか、客引きに騙された的なことを、
書いてる人をよく見かけるけど「?」って思う。
客引きは普通にあるけど、そこまでしつこくないし、
私の体感ではバリとかの客引きとかより、全然おとなしいと思う。
むしろ客引き以外の一般の人は、困っていると、いろいろ教えてくれたり、
道が分からないと、目的地まで連れて行ってくれたり、
必要なものを貸してくれたり、飲み物をご馳走してくれたりして、
他の国と比べても、かなりみんな親切だと思った。
エジプト人は親切を装って、後からチップを請求するということが、
ネットによく書かれていたので、私は何か親切な提案を受けたときに、
いつも「それってタダ?」とか、「私を騙そうとしてない?」とか、
冗談っぽく聞いて、相手の真意を読み取ろうとしていた。
すると、 "Yes" の返事とともに、よく返ってきた言葉が、
"Money is not everything."(お金はすべてじゃない。)
でも、これは私のエジプト。
「旅」での経験は、本当に人それぞれだ。
ちなみに友達は、カイロで何度もセクハラにあったらしい。
しかもそれは彼女に限ったことではなく、
外国人の女性には、よくあることだと言う。
カイロにはしばらくいたけれど、私は一度もそんな目に会っていないので、
同じ国の話をしているのかと驚いた。
きっと、100人いたら、100通りのエジプトがあるのだろう。
とにかく、百聞は一見にしかずだし、
そして、百聞は百聞にしか過ぎない。
何事も自分で、見て聞いて、触って嗅いで味わって、
自分だけの「エジプト」を経験することをオススメする。
第1話 ナサールとの出会い
私はその日、少し不安な思いで、カイロからルクソールに向かう、バスに乗っていた。
前日にアシュリンがイギリスに帰国し、この日から私は1人だった。
今までは、移動するのもどこへ行くのも、彼と一緒だったから大丈夫だったけれど、
今日からは何があっても、全部自分で対処しないといけない。
エジプトなんて、こんなよく分からない国に、女の子1人なんて本当に大丈夫なのだろうか、
なにかトラブルがあったら、どうしよう。
ネットでエジプトの情報を読みながら、そんな不安がふつふつと湧いてきた。
寝たり起きたりを繰り返して10時間ほど経ち、やっとルクソールに着いた。
出発したときは真夜中だったけど、外はもう明るかった。
「Hey!!!!!Taxi!!Taxi!!!」
停留所に着きバスを降りると、地元のタクシー運転手たちが、一気に群がってきた。
私は疲れていたので、始めに声を掛けてきた、2人組の男性と値段の交渉をし、車に乗った。
1人は若い男性で、もう1人は50代くらいのおじさんだった。
車に乗ると、運転席には若い男性が、助手席にはおじさんが座った。
助手席に座ったおじさんは、運転手の友達なのかと思ったけれど、
途中でツアーについてのチラシを渡され、彼が旅行会社の人だということが分かった。
タクシー運転手とペアになって、ツアーの宣伝をするのがエジプトスタイルなのだろうか、
それにしても、このおじさんが仲介するツアーは安すぎて怪しい、
そんなことを、ぼんやり考えているうちに、ホテルに着いた。
「30ドルだ。アメリカドルで」
ホテルに着くと、タクシー運転手は、最初に交渉した値段とは違う値段を、
しかもアメリカドルで要求してきた。
たった数分の乗車で30ドルなんて、異常に高すぎる。
どうやら私は、1人っきりになって初日の旅で、タクシー運転手にボラれようとしているらしい。
私は長時間の移動で、とても疲れていたので、この状況に心底うんざりした。
「إنها مكلفة جداً !!!!!!!!!」
すると助手席に座っているおじさんが、運転手に向かって何か叫んだ。
アラビア語だったので、よく分からなかったけれど、
「最初に言った値段と違うだろ!旅行客相手だからって高すぎる!!」
というようなことを言っているようだった。
それに対してタクシー運転手も、負けじと文句のようなことを言っている。
おじさんと運転手との、こうしたやり取りがしばらく続き、
運転手は、最初に交渉した値段でしぶしぶ納得した。
このタクシー運転手に抗議してくれた、おじさん、
そして私がルクソールで、一番初めに出会った人間がナサールだ。
ナサールとは、こうして出会った。
第2話 ナサール
ルクソールは、古代エジプトの都、テーベがあった場所だ。
だから、世界最大の古代神殿と言われる、カルナック神殿や、ツタンカーメンの墓がある王家の谷、
古代エジプト唯一の女性ファラオが造った、ハトシェプスト女王葬祭殿など、歴史的な遺跡がたくさんある。
私はこれだけの遺跡を、自分1人で周るのは大変だと思ったので、
ナサールが仲介する、グループツアーに参加することにした。
そのツアーは、ルクソールの遺跡巡りやホテルへの送迎込みで、
日本円で約550円ほどと、格安のツアーだった。
あまりにも安すぎるので、少し心配していたけれど、
結果的に、考古学者のガイドと共に遺跡を周ることができて、とてもいいツアーだった。
ツアーのあと用事があったので、ナサールにまた会うことになった。
その時に彼は、お茶をご馳走してあげるとか、自分の工房を見せてあげるとか、
(ナサールは銀細工職人でもあった。)
親切な提案をいろいろしてきたので、これはエジプト旅行者のブログでよく見た、
親切を装って、あとで高額なチップを請求する手法かもしれないと思い、
「それって、タダ?」と聞くと、ナサールは、
「そんなのタダに決まってるだろ。これは俺の気持ちだ。お金は全てじゃない」
と呆れたような顔で言った。
その後、私とナサールは地元のカフェに行き、いろいろな話をした。
彼には外国人の奥さんがいたことや、その奥さんを数年前に事故で亡くしたこと、
そして彼の子供たちは今、遠く離れた場所で、祖父母と暮らしていることなど、
ナサールは淡々と話した。
お茶を飲みながら彼は私に、とてもいい話をしてくれたのだけれど、
長くなるので、その話はまた今度書くことにしよう。
旅は一期一会だ。
旅先で出会った人とは、その場限りのことも多いし、
今日出会った人と、明日も会えるとは限らない。
だけど、ナサールは違った。
彼はそれから、私がルクソールにいる間、
何故かずっと面倒をみてくれたのだ。
駅や街まで、毎日送り迎えをしてくれたり、
地元のレストランに連れて行ってくれたり、
急にアメリカドルが必要になった時も、仕事中のはずなのに、
アメリカドルを持っている人のところに連れて行ってくれたりと、
本当にいろいろしてくれた。
ルクソールを離れて違う町に行った時も、
困ったことがあったら、遠くから助けてくれた。
それって下心なんじゃない?と誰かに聞かれたけれど、
彼からそんな変な気持ちは、全く感じなかった。
「なんで仕事でもないのに、そんなにしてくれるの?」と聞いたら、
「俺は君のエジプトのオトンだ!」とニカっと笑って答えた。
潜在意識下で、人はつながっていると言う。
だから適材適所で、
ナサールはあの日、
日本からきた女の子が、ちょっと心細い思いで、
ルクソールの地に降り立つのを、知っていたのかもしれない。
そして、その女の子が、
タクシーの運転手にボラれることを、知っていたのかもしれない。
そして、ナサールが必要になることを、知っていたのかもしれない。
だから、あの日、
私に出逢ってくれたのかもしれない。
そう考えると、なんだか、
ありがたい気持ちでいっぱいになる。
ナサール、ありがとう。
☆
とりあえず、今日の日記はこれで終わり。
エジプトは、自然も空気も人も
私は今までの国の中で、一番好き!!
↑ グループツアーで一緒になった2人。
では、また続き書くね!!
じゃね!!!
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