ペレの怒り
☆
昨日まで彼のことが、すごく好きだったのに、
今日ちょっと嫌なことを言われたら、もう嫌になった。
そして、めらめらと、
火山のような怒りが湧いてきた。
いつか、彼から学べることがなくなったら、
ゴミみたいに捨ててやろう。
そう思った。
「そんなひどいこと言うんじゃない。」
いつか誰かに言われたけれど、
わたしは、こんなひどい自分が好きだ。
それから、しばらくして、彼に会った。
彼が言ったのは、ちょっとしたこと。
でも、わたしが一番言われたかったこと。
昨日まで、すごく嫌いだったのに、
今日ちょっと良いことを言われたら、
わたしの気持ちは変わった。
捨てるだなんて、とんでもない。
やっぱり、彼のことは、宝物のように大切にしよう。
わたしの気持ちが続くまで。
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