出逢いの確率

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世界の頭のいい人がした計算によると、




 人生を80年として、人が平均的に一生で出会う人の数は、




 何らかの接点を持つ人が、30,000人 。




 同じ学校や職場、近所の人が、3,000人 。




 親しく会話を持つ人が、300人 。




 友人と呼べる人が、30人 。




 親友と呼べる人が、3人、と言われている。  









これを、世界の人口をもとに確率にして見てみると、




 何らかの接点を持つ人に出会う確率は、24万分の1。




 同じ学校や職場、近所の人に出会う確率は、240万分の1。




 親しく会話を持つ人に出会う確率は、2千400万分の1。 




友人と呼べる人に出会う確率は、2億4000万分の1。 




親友と呼べる人に出会う確率は、24億分の1、になる。











 


彼と出逢ったのは、去年海外にいる時で、



彼はわたしの滞在先の部屋の、ちょうど真向かいの部屋に滞在していた。



彼の名前を聞いた時、わたしのママの苗字と同じだったから、少し気になった。



でも、彼の印象はそれぐらい。







彼はわたしのことを、気に入ったみたいだけど、



わたしは彼に興味がなかったし、お互い性格や価値観が全く違ったので、



最初は彼からの好意を疎ましく感じていた。







それなのに、こうして気づいたら今、



彼の家の近くに住んでいて、どんな友達よりも頻繁に会っているのだから、



ご縁って不思議なものだと思う。









それからもう1つ面白い話があって、



 わたしが家を借りることになったとき、 



そのころは家がなく、どこにでも住める状況だったので、



 2人で話し合って、 彼の家の近くに住むことにした。







 電車で10分以内の距離に住めたらいいね、なんて話していたけど、 



 わたしが直感的に決めた家は、彼の家の本当にすぐそばだった。 



 ただ近いってだけなら、そんなに驚きはないけど、通りまで一緒だった。 



 つまり、わたしの家から直進で300メートル進めば、 彼の家に到着するってこと。 







 わたしはただ、ピンときたところを選んだだけで、



彼の家がどこにあるかなんて、よく知らなかったから、 これはすごい偶然だと思う。









わたしはそれまで、恋愛が全くうまくいったことがなかった。



どこかおかしいのかと思っていたけど、



その時に、うまくいく人とは、どちらが無理しなくとも、


自然とうまくいくんだな、と思った。













世界には約70億人も人がいるけど、



そのほとんどの人とは出逢わずに終わる。



お互い好きになって、一緒にいられる人なんて、本当に数少ない。







そしてさらに、人の気持ちは常に変わりゆくもので、



わたしの気持ちも、彼の気持ちも、毎瞬、毎瞬、空みたいに変化している。









だからその中で、こうして今、



好きな人と一緒にいられることは、



限りなく、天文学的数字に近い、奇跡みたいなことだと思う。

















人との出逢いは、あの時あそこに行っていなかったらとか、



あの時声をかけていなかったらとか、



たくさんの奇跡が重なっておこる。













つまり、何が言いたいのかって、



恋愛に限らず、好きな人や大切な人と出逢えたことは、



本当に全く、ありえないくらい「尋常」じゃないってこと。

















日常にある「奇跡」を、忘れないようにして生きたい。





















70億人の中から、出逢ってくれてありがとう。